ご来院ケースのご紹介/うさぎ

ご留意:患部の画像なども掲載しておりますので、閲覧の際はご留意願います。

<Q1.くしゃみや鼻水が出て、鼻の周りにかさぶたがついています>・・・トレポネーマ症

くしゃみ、鼻汁、鼻をとても気にすると言うことで来院しました。臨床症状からすると一見“スナッフル”のように疑えますが、陰茎部にも病変があることを確認しました。この事から『トレポネーマ症』と診断し、治療を行い1週間のうちに改善できました。この病気は限られた抗生物質でしか治療の効果が望めないため、他の呼吸器疾患の“スナッフル”と混同されやすく、なかなか治らないと悩んでる患者様も多いです。“スナッフル”がなかなか治らないといううさぎさんは、この病気を疑った方が良いでしょう。

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口鼻部治療前
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陰茎部治療前
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口鼻部治療後
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陰茎部治療後

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<Q2.かかとの部分が赤くて腫れています>・・・ソアホック

通常は画像1のようにかかとは毛で覆われていますが、この病気にかかると画像2や3のようになります。尿や糞便で汚染されたり、硬いあるいは滑りやすい床を使用している環境で起こりやすかったりします。治療は、抗生物質の投与だけではなく、環境改善や原因の除去を行わないと、なかなか良くならない病気です。

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画像1
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画像2
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画像3

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<Q3.元気はあるんですが、食欲だけないです>・・・切歯・臼歯の不正咬合

正常な切歯の噛み合せは、画像4のように上の歯が前、下の歯は後ろに位置します。ケージ噛みを習慣的に行った結果や、事故が起こることにより画像5や6のようになってしまいます。これを『切歯の不正咬合』と言います。ダイヤモンドディスクで切歯を『トリミング』すると画像7のような処置後の画像になります。ペンチのような歯切り器具でも処置が不可能ではないですが、切った時の衝撃が歯根に伝わり、画像8の洗濯板状の表層をもった歯質が悪い歯になってしまうことが稀にあるため、当院ではディスクカッターを使用しています。

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画像4
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画像5
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画像6
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画像7
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画像8

また、臼歯の不正咬合はラビットフードなどのペレットを主体とする食餌から起こすことが多く、牧草を主体とする適切な食餌を与える事がこの病気の予防でとなります。ラビットフードは咀嚼が少ないため、臼歯の過長を起こし、画像9のように歯冠の辺縁が棘状に伸長してきます。臼歯の噛み合せ上、上顎臼歯は頬の粘膜を傷つけ、下顎臼歯は舌を傷つけて(画像10)食欲がなくなってきます。当院では、全身麻酔下で開口し、ハンドピースを使用して画像11のように臼歯を『トリミング』し、画像12のような状態に改善させて、食欲を戻します。

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画像9
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画像10
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画像11
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画像12

ただし、切歯・臼歯共にうさぎさんの歯は全部伸長する『常生歯』のため、その後も生涯継続して『トリミング』が必要となる場合がほとんどですので食餌内容には充分気をつけてください。

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<Q4.おしっこが出にくいです。何回もトイレに行くんです>・・・膀胱結石

うさぎはカルシウムの代謝経路が、犬・猫と違い尿中に排泄されます、そのため尿はやや白濁しています。しかし、食餌内に含まれるカルシウム量が多く(多くはラビットフードの与えすぎが原因)なると、画像13のように尿の白濁と粘稠度が強くなり、排尿困難や膀胱結石の可能性が強くなります。画像14は排尿困難を訴えて来院したうさぎです。大きな結石は認められず、カルシウムのが多すぎる膀胱画像が見られたので内科治療を行いましたが、良化しないため外科手術を行った症例です。光に透かすと画像15のように白濁して沈殿している物質が膀胱の出口に充満し、切開をすると画像16のような泥状の尿が噴出してきました。その泥状物質を洗浄すると細かい砂粒状の結石(画像17)が多数認められました。

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画像13
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画像14
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画像15
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画像16
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画像17
また、これらの砂粒状の結石が固まりあって画像18のような卵状の結石となり外科手術を行わなければならなくなります。定法通りに摘出(画像19,20)した結石はかなり大きなものでした。(画像21)
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画像18
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画像19
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画像20
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画像21

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<Q5.突然食べなくなって、お水も飲みません。ウンチも出ていません>・・・胃腸の鬱滞(毛球症)

うさぎさんで多発する疾患で、これも適切でない食餌内容や、生活環境下における物質(例えば絨毯など)の摂取によることが多いです。うさぎは猫と違い解剖学的に嘔吐ができないため、胃内に取り込んだものは便として排出しなくてはいけません。ところが、胃内で様々な物が固まりあい、毛球状になり胃から排出困難になったり、小さな毛球状物質が腸管を閉塞させたりすることにより発生します。軽度の症状であれば、内科的に治療を行うことが可能ですが、物理的閉塞を引き起こしている場合は外科手術が必要となります(画像22~24)。
X線画像でも分かるように、正常な胃の状態(画像25)が、ひどい鬱滞を起こすと矢印のように胃が拡張を起こし(画像26)、食べない、飲まない、動かないなどの症状を起こします。

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画像22
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画像23
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画像24
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画像25
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画像26

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<Q6.睾丸が腫れています。血尿が出ました。>・・・生殖器疾患

男の子の場合は女の子に比べると生殖器疾患は多くはないですが、近年高齢化が進んだうさぎさんの寿命を考えると、高齢での発生確率が高く、その年齢での麻酔のリスクは必然的に高くなります。多くの場合、睾丸が大きくなった事で来院しますが、片方が大きく反対側が小さくなっている(画像27:消毒のため黄色くなっている)ことも多いです。両側とも腫瘍化しているケースが多く、両方とも摘出する(画像28)事が必要となるでしょう。近年の高齢化を考えると、男の子も去勢をした方が良い時代になったと思います。
女の子の場合は、避妊していないと男の子よりも発生率が非常に高いと言われています。
当院のデータとしてはその中でも80%が『子宮腺癌』という診断です。それ以外は子宮水腫や子宮蓄膿、良性の子宮腫瘍、卵巣腫瘍、子宮内膜増殖症などです。元々うさぎは病気を隠すことが上手な動物である上に、この病気は自覚症状が乏しく、臨床症状もほとんどないため、気付かずに進行しています。多くは血尿という事で来院しますが、泌尿器疾患ではなく生殖器疾患である事がほとんどです。食欲もあり、元気にしているため飼い主の方も気付きにくく、出血する時は必ずしも初期段階ではないので、出血(血尿)を確認したらすぐに病院へ行くべきです。また、うさぎさんには生理はないので、勘違いをしないようにしてください。出来ることなら、1歳前後までには避妊手術をしてもらいたいですが、どうしても手術をしないのであれば年に3~4回は病院で検診を受け、腹部の触診などをチェックしてもらったり、尿検査紙で定期的に潜血反応を調べましょう。

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画像27
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画像28
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出血を伴う排尿

1)子宮腺癌

血尿が出たということで来院しました。年齢4歳、未避妊、おなかが少し大きく太っているとの事でした。
X線検査(画像29:赤矢印が瘤状になった子宮)と超音波検査により『子宮疾患』と仮診断し手術を行いました。子宮に瘤がいくつもあり(画像30)、一部粘膜が破れかかっていた所もありました。子宮・卵巣を全摘出して腹腔内を洗浄、その後定法通り閉腹しました(画像31:術後のX線画像)。
病理検査は『子宮腺癌』の診断でした。

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画像29
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画像30
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画像31
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正常な子宮

2)子宮水腫

最近太ったということで来院しました。食欲・元気問題なし。5歳・未避妊。
確かに腹部はとても大きい(画像32)ですが、背中側の筋肉や脂肪が乏しくて、むしろ痩せすぎている印象の方が強い個体です。大きな腹部のため、呼吸もやや苦しそうにしていました。異常な腹部のためX線検査を行うと、腹水様の画像(画像33)が確認でき、超音波検査との結果より『子宮水腫』と診断し手術を行いました。
腹腔内から巨大な子宮(画像34)が現れ、摘出後の腹部はへこみ(画像35)、X線でもその事(画像36)がうかがえました。
体重は術前が2.8kgであったのに対し、術後は1.4kgとなり、子宮と身体の重さが一緒の症例でした。。

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画像32
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画像33
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画像34
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画像35
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画像36

3)子宮蓄膿

この病気の場合、体内(子宮)に膿が溜まるため体調が悪くなる事が多いと思います。
最近食欲がなくなってきて、腹部が張っている感じという事で来院しました。液体貯留感のある子宮を触診で確認しました。白血球数の正常値オーバーやその他検査により『子宮蓄膿症』と判断し手術を行いました。

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画像37
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画像38

子宮体内は白い液体で充満(画像37)し、全摘出後切開を加えると、ミルク様の液体が大量に流出(画像38)してきました。術後は、抗生物質などの内科治療をしっかりと行い、元気・食欲共に改善して術後は以前よりも元気になったようです。
具合が悪いと思ったら、早く病院へ行きましょう!

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